撮影現場ダイアリー
映画「恋しくて」完成しましたよ。 [2006.10.21]
二晩事務所に泊まったので、おとといは早く帰ろうとしていたら、今年の石垣島ロケの作品「恋しくて」の初号試写(完成一発目の関係者試写のこと)だったのを思い出したので、観に行くことにしました。
体はひどく疲れてましたが、撮影そのものが濃密な関係から生まれたこの映画は、冒頭から、僕を不思議な感覚に引き込み、捕らえて放しませんでした。
映画に現れ、フィルムに映っているものというのは、現場でそれらを作り上げる全ての過程を当然写してはいないのですが、この映画は、その苦労が作品に反映されている気がしました。
自分が関わっている仕事として、細かい部分ではいろいろ考えながら観つつ、そして同時に一観客としても観つつ―――と、自分が参加した作品を観る時は二重人格バリに結構忙しいのですが、「恋しくて」はなかなか客観的に観る事はできませんでした。
撮影中の主観がやたら飛び込んできて。
数ヶ月にも渡ったリハーサル。
お芝居あるいは楽器演奏に、全く経験のなかった素人の方々が、見事に映画の中で、登場人物として息づいていました。
さらに石垣島のすばらしい景色を思い出して、ただただ言葉を失ってしまいました。
いいシーンは数あれど、あんまし内容をべた褒めしても手前ミソなのと、細かい感想もきりがないので置いときますが、いずれにしても、うまくいえない、映画が完成した充実感をただ感じたのでした。
もう何十本も作品に参加してきた僕ですが、なかなかこんな感情は起こりませんです。いやほんと。
キャストの子たちやスタッフのみんなや、協力してくださった島の人々。
三ヶ月一日も休まず、くそ暑い中、朝から夜中まで働いて、点滴も二回うったし(笑い)、がんばれました。
写真は、そん時のスタッフルームです。
(わし、爆睡してます。こうやって、よくスタッフルームで寝てた。但し、普段は床の上で(爆))
仕上げの方々(編集・整音・効果など)も、中江監督を中心にお疲れ様でした。
プロデューサーの皆さんも。
まだまだ公開までたくさんの作業もあるだろうし、とりあえず、ですけど。
あとは草葉の陰で?、そっと応援しております。
映画がどういう形で、人の心に残ってゆくかはそれぞれで、よく分からないけれど、
素直に僕は、「この映画に参加できて良かったな」と思いました。
上映後、久しぶりの監督やプロデューサーたちと食事をして、また夜更かししてしまいました。
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BEGINの高校生時代を描いた映画「恋しくて」は、来年4月下旬に全国公開します。
石垣と沖縄の、いろいろなバンドや実力あるシンガーも出ます。
うたの力、映画の力って奴を目の当たりにしてください。